競馬用語辞典 か行

かいほうこっせつ (開放骨折)・・折れた骨が皮膚を破り露出する、重度の骨折のこと。

かえしうま(返し馬)・・レース前のウォーミングアップのこと。この返し馬で、その馬の調子を見る。

かかる(掛かる)・・馬の行く気を騎手が抑えられない状態のこと。

かくあげ(格上げ)・・レースで勝ちあがり、一つ上のクラスに移ること。

かくうえちょうせん(格上挑戦)・・自己条件よりも上のクラスに挑戦すること。

かげ(鹿毛)・・馬の毛色の一種。被毛は明るい赤褐色から暗い赤褐色まであり、たてがみやしっぽ等は黒色となっている。

かすげ(粕毛)・・馬の毛色のこと。原毛は芦毛とよく似た栗毛、鹿毛、青毛などだが、芦毛との区別の仕方は、白毛の部位の違い。

かたくち(硬口)・・騎手の意志が伝わりにくい、鈍い馬のこと。

かたむち(肩ムチ)・・ ゴーサイン替わりに馬の肩に軽くムチをいれること。

かちまけ(勝ち負け)・・次のレースで、1着を狙えそうな調子の馬のこと。

がれる(ガレる)・・疲労やストレスなどで元気がない、毛づやが悪い等馬体が貧弱になってしまうこと。

かわらげ(河原毛)・・馬の毛色の一種。被毛は淡い黄褐色から艶のない亜麻色まで。タテガミやしっぽ、足の下の方が黒い。

かわりみ(変わり身)・・休養明け凡走後ひと叩きされ、次のレースでは見違えるような良化すること。

かんさいば(関西馬)・・栗東トレーニングセンターに入厩している馬のこと。

かんとうば(関東馬)・・美浦トレーニングセンターに入厩している馬のこと。

かんぱい(カンパイ)・・発走委員が公正な発走でないと認め、発走をやり直すこと。

かんむりばめい(冠馬名)・・馬主が持ち馬の馬名の一部に特定の言葉を使うこと。例えば、エイシン、メジロ、マチカネ等。

ききあし(利き脚)・・馬がどちらの脚を先に出すかで決まります。右脚が先なら右手前、左足が先なら左手前という。

きざへん(騎座変)・・馬が躓いた時等に、騎手がつんのめってしまい、バランスを崩すこと。

きゃくしつ(脚質)・・馬が得意とする戦法。逃げ、差し、先行、追い込みなど。

きゃくぶふあん(脚部不安)・・跛行や屈腱炎等を起こし、レースに出られなくなる。また、ひどくなると調教もできず最悪の場合は引退となるケースもある。

ぎゃろっぷ(ギャロップ)・・馬の歩様の一種。全力疾走のこと。襲歩と言うこともある。主にレースでの走り方。

きゃんたー(キャンター)・・馬の歩用の一種。ギャロップよりはゆったりとした走り方のこと。返し馬のときに多く使われる走り方。

きゅうしあげ(急仕上げ)・・休養明けの馬を短期間でレースに出られるようにすること。

きょうそうじょがい(競走除外)・・出走予定の馬が直前になって、出走を取り消すこと。

きょうそうちゅうし(競走中止)・・レース中に故障や落馬など何かのアクシデントを起こし、途中で危険すること。

きんしん(近親)・・馬の親戚のこと。が、馬の場合は繁殖牝馬を基準にする為、たとえ祖父が同じでも母系が違うと近親にはならない。

くせうま(癖馬)・・集中力がない、真っ直ぐ走れない、他馬が怖いなど、いろいろな癖を持った馬のこと。

くちとりしき(口取り式)・・勝った馬が関係者と一緒にウイナーズサークルで記念撮影をすること。

くちむき(口向き)・・馬が噛んでいるハミ受けの状態のこと。このハミ受けが悪いと騎手の意志が伝えられず、レース運びがスムーズに行かない。

くちをわる(口を割る)・・馬がバテたときによくなる状態。終始口を割っている馬は、レースでもバテやすい。

くっけんえん(屈腱炎)・・屈腱に炎症を起こすこと。エビハラともいう。

くびのあげさげ(クビの上げ下げ)・・ゴールしたとき、クビが上がっているか、下がっているかの、とても微妙な着差のこと。普通クビが下がっている方が有利になる。

くもずれ(クモズレ)・・馬が走るときに、前肢と後肢がぶつかり擦れてしまうこと。

ぐらんぷり(グランプリ)・・改名後の有馬記念のこと。最初は中山記念というレース名だった。ちなみに春のグランプリは、宝塚記念のこと。

くりげ(栗毛)・・馬の毛色の一種。被毛は黄褐色で、たてがみや尻尾は被毛より濃淡がある。

ぐれーどれーす(グレードレース)・・重賞競走のこと。GT・GU・GVの三つに分かれている。

くろかげ(黒鹿毛)・・馬の毛色の一種。被毛の色合いは黒味がかった赤褐色。たてがみやしっぽ、四肢の下方は黒。

けいじんたいえん(繋靭帯炎)・・管骨の上部におきる、球節の真ん中が腫れる炎症のこと。

けづや(毛艶)・・馬の毛の艶のこと。毛づやがいいときは調子もいいということ。

けはい(気配)・・いい気配、悪い気配などという。レース当日の馬の様子のこと。

けんだんれつ(腱断裂)・・アキレス健が切れてしまうケガ。脱臼も一緒に起こすことがある。

こあしをつかう(小足を使う)・・障害物を飛び越えようとする時、歩幅を小さくして間合いを取ること。

こうい(好位)・・レースで、先頭から4、5番手あたりの位置のこと。

こういさし(好位差し)・・好位から、直線抜け出して勝つこと。

ごうきゃく(豪脚)・・ものすごい足を使うこと。または脚力が並外れていること。

こうちゃく(降着)・・他馬の進路を妨害したとき、その被害を受けた馬の次ぎの着順に繰り下げられる。また、その被害を受けた馬が競走中止になった時は、妨害をした馬は失格になる。

こうへき(咬癖)・・人や他馬などをかむ癖のこと。分かり易くする為に、たてがみに赤いリボンがつけられている。

こうへき(肯癖)・・しきりに首を上げ下げすること。能癖(ゆうへき)ともいう。

こうほういっき(後方一気)・・追い込み馬特有の戦法で、3、4コーナーあたりまでは後方にいて、直線で一気にスパートをかけること。

コースレコード(コースレコード)・・各競馬場の、各コースで樹立された最高タイムのこと。

ごかんば(五冠馬)・・皐月賞、ダービー、菊花賞、天皇賞、有馬記念を制覇した馬のこと。ちなみに現在この五冠馬というのは、シンザンとシンボリルドルフの2頭のみ。

こずみ(コズミ)・・筋肉痛のようなもので、とくに肩、腰、背などに起こりやすい。

こまわり(小回り)・・直線が短く、カーブがきついコースのこと。


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