競馬用語辞典 さ行

さいきじょう (再騎乗)・・落馬した騎手が再度騎乗してレースを続けること。ただし、落馬地点まで引き返し、人の手を借りずに騎乗しなければならない。

さがりうま(下がり馬)・・上がり馬の逆。調子が悪く、成績も不振な馬のこと。

さくてい(削蹄)・・馬の爪を削ること。

さくへき(サク癖)・・馬が空気を飲み込んでしまうこと。グイッポともいう。

ささばり(ササ針)・・小さなメスだが、笹の形に似ているので笹針と呼ばれている。患部、ときには全身から悪い血を抜き、コズミなどの治療をする。

ささる(ササる)・・ムチを入れた時に、内側へ斜行すること。

ざせき(挫跖)・・蹄の中にできる内出血のこと。蹄をぶつけたり、硬いものを踏んづけたりしたときにも起こる。

さてつ(蹉跌)・・躓くこと。

さんぱく(三白)・・サラブレッドで、3本の足の下部に白斑がある馬のこと。

しあがり(仕上がり)・・レース前の馬の状態のこと。

じぇーあーるえー(JRA)・・日本中央競馬会のこと。Japan Racing Association の略称。

しかけ(仕掛け)・・レース終盤に、騎手が勝負所と判断して馬を追い出すこと。または、調教で気合をつけること。

じざいせい(自在性)・・レースの状況によって、前へ行ったり、後方で待機したり、どこからでもレースを進められること。

したのり(下乗り)・・まだ騎手免許を取得していない騎手候補生のこと。調教では、赤色帽をかぶる。

したみしょ(下見所)・・次のレースに出走する馬が仕上がり具合を見せる為に周回するところ。

しば(芝)・・芝コースの略称。ターフともいう。

しまいのあし(終いの足)・・末足のこと。

しぼる(絞る)・・太目の馬を調教などで、理想的な馬体重にしていくこと。

しゃがんかく(遮眼革)・・遮眼帯のこと。またはブリンカーのこと。レースに集中できない馬に装着して、前方しか見えないようにする。

しゃこう(斜行)・・レースで馬が斜めに走って行くこと。他馬の進路妨害になり、降着になったり、失格にもなってしまうことがある。

しゃしんはんてい(写真判定)・・ゴールに複数の馬が同時に入ってきて、肉眼で判断できない微差をスリット写真で判断し、着順が決定する。

しゃどーろーる(シャドーロール)・・自分の影げや、芝の切れ目など、ちょっとしたことにも驚く馬に装着するもの。鼻の上に付け、下が見えないようにする。

しゅっそうていし(出走停止)・・タイムオーバーなど、レースに支障を生じた馬に、一定期間出走を禁止すること。

しゅっそうとりけし(出走取消)・・出走登録をしていた馬が、急病や事故などにより、レースの前日に出走を取り消すこと。

しゅつばとうろく(出馬登録)・・出馬登録には、一般登録と、特別登録の2種類があり、競走馬をレースに出走させる為に取る手続きのこと。

じゅんち(馴致)・・ハミや鞍をつけたり、人を乗せるのに馴らす為の訓練のこと。

じょがい(除外)・・パドックや返し馬の時などに異常が見つかり、出走を取り消すこと。ゲートインの合図前は競走除外と言い、ゲートインの合図後は発走除外という。

じりあし(じり足)・・一瞬の鋭い切れがなく、なかなか勝ち上がれない馬。

しろげ(白毛)・・馬の毛色の一種。被毛、たてがみ、しっぽなどほとんどが白い。

しんぼうさいどう(心房細動)・・レース中におこる心臓発作の一種。

じんましん(蕁麻疹)・・症状は人間と同じだが、痒みがない場合も多い。熱発や消化障害を起こすこともある。

しんろぼうがい(進路妨害)・・急な斜行などで、後ろから来る馬の進路を妨害すること。

すえあし(末足)・・ゴール前の伸び足のこと。

すがるい(素軽い)・・ケイコやレースで、軽快な動きをする馬のこと。

すくみ(スクミ)・・コズミがもっとひどくなったもの。

すていやー(ステイヤー)・・長い距離を得意とする馬のこと。

すてーくす(ステークス)・・馬主同士が賭金を出し合うレースのこと。

ずぶい(ズブい)・・騎手が追手も、なかなか走る気を起こさないこと。

すぷりんたー(スプリンター)・・短い距離が得意な馬のこと。

せったる(せったる)・・背中の線が通常よりもへこんでいる馬のこと。

せめうま(攻め馬)・・追いきり、調教のこと。調教でよく走ることを[攻め馬かけする] という。

せる(競る)・・2頭以上の馬が、お互いに譲らないこと。

せんこう(先行)・・先頭から2、3番手にいて、そのまま直線で抜け出す脚質のこと。

せんつう(疝痛)・・腹痛を伴なう病気の総称。過食疝、寄生虫疝、痙攣疝、食帯疝、風気疝、変位疝、便秘疝など、さまざまな種類がある。

せんば(騙馬)・・去勢された馬のこと。

せんもう(旋毛)・・馬の体毛にあるつむじのこと。

ぜんめいしょう(喘鳴症)・・喉頭口がせまくなり、呼吸をするたびにヒューヒューと音を出す。これを治療するには、手術しなければならない。ノド鳴りとも言う。

せんもんし(専門紙)・・競馬新聞のこと。出馬表、調教タイム、予想など、参考にできる資料がたくさん載っている。

そえ(ソエ)・・管骨瘤の総称。前足のスネに炎症を起こす病気で、骨膜炎の一種。

そくたいほ(側対歩)・・左前と左後、右前と右後と、同じ側の前後の足が、それぞれ1組ずつ地面に着いたり離れたりする歩き方のこと。

そこそこ(ソコソコ)・・厩舎のコメントで、ある程度自信があるときに[ソコソコいけそうだ]などと使う。

そとわくはっそう(外枠発走)・・ゲート入りが悪い、ゲート内で暴れるなど、他馬に影響を与えるようなとき、一番外のゲートにまわされること。

そらをつかう(ソラを使う)・・レースや調教のとき、何かに気を取られ走ることに集中できなくなること。


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